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2021/04/21 08:18

大引け概況(詳報): 続落、景気敏感銘柄が安い 無料記事

 20日のNY株式市場は、前日に続き利益確定売りに押される展開。主要指標のダウ平均が前日比256.33ドル(0.75%)安の3万3821.30ドル、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が128.50ポイント(0.92%)安の1万3786.27ポイントとそろって続落して取引を終えた。小型株を代表するラッセル2000は43.79ポイント(1.96%)安の2188.21ポイントと下げ幅が大きい。先週末までダウとS&P500が連日で最高値を更新するなどやや過熱していたこともあり、今週は軟調な値動きが続いている。
 セクター別では、公益や生活必需品などディフェンシブセクターが買われる一方、エネルギーや金融、資本財、素材など景気敏感セクターの下げが目立った。石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)が2.11%安、コノコフィリップス(@COP/U)が4.40%安、金融大手のジェイピー・モルガン・チェース(@JPM/U)が2.21%安、重電大手のゼネラル・エレクトリック(@GE/U)が2.97%安、鉄鋼大手のUSスチール(@X/U)が6.00%安と値を下げている。
 航空・観光銘柄も安い。旅行口コミサイト大手のトリップアドバイザー(@TRIP/U)が10.39%安、オンライン旅行サイト大手のブッキング・ホールディングス(@BKNG/U)が4.53%安、航空大手のアメリカン・エアラインズ・グループ(@AAL/U)が5.48%安、ユナイテッド・エアラインズ・ホールディングス(@UAL/U)が8.53%安、クルーズ大手のカーニバル・コーポレーション(@CCL/U)が4.35%安と軒並み急落した。米国務省が渡航禁止勧告の対象を世界全体の8割に広げる方針を示したことが逆風とみられる。このところ経済正常化期待で株価が上昇していただけに、失望売りが広がった格好だ。
 一方、生活必需品やヘルスケアなどディフェンシブ銘柄は底堅い。医薬品大手のジョンソン・エンド・ジョンソン(@JNJ/U)が2.33%高、日用品大手のプロクター&ギャンブル(@PG/U)が0.83%高、たばこ大手のフィリップ・モリス・インターナショナル(@PM/U)が2.54%高で引けた。3銘柄ともに第1四半期決算が上振れている。


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