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2021/04/20 08:24

大引け概況(詳報): 反落、ハイテク株が安い 無料記事

 週明け19日のNY株式市場は、ハイテク株を中心に売りに押される展開。主要指標のダウ平均が前営業日比123.04ドル(0.36%)安の3万4077.63ドル、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が137.57ポイント(0.98%)安の1万3914.77ポイントとそろって反落して取引を終えた。
 新規のマイナス材料はマクロ面で特にないものの、先週末までダウとS&P500が連日で最高値を更新するなどやや過熱していたこともあり、今週は軟調な動きで始まった。バリュー株よりも成長株が売られ、主要半導体銘柄で構成されるSOX指数が2.52%安、「破壊的イノベーション」銘柄への投資に特化したARKイノベーションETF(@ARKK/U)が3.17%安と下落している。週末にビットコインが1割超下落したことが投資家心理に影響した可能性もある。
 セクター別では、S&P500全11業種のうちREITを除く10業種が軒並み下落。なかでも大型ハイテク銘柄が含まれる一般消費財、情報技術の2セクターで売りが目立った。電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が3.40%安、Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が0.81%安、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が0.77%安と値を下げている。テスラに関しては、テキサス州で起きたテスラ車の衝突死亡事件が嫌気された。
 半導体関連銘柄の下げも目立つ。GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が3.46%安、アナログ半導体大手のテキサス・インスツルメンツ(@TXN/U)が2.54%安、通信半導体大手のブロードコム(@AVGO/U)が3.51%安、半導体設備大手のラムリサーチ(@LRCX/U)が3.42%安と売られた。
 成長株も軟調。在宅フィットネス企業のペロトン・インタラクティブ(@PTON/U)が7.28%安と急落したほか、ECサイト構築支援サービスを手がけるショッピファイ(@SHOP/U)が5.13%安、クラウド通信プラットフォームのトゥイリオ(@TWLO/U)が4.62%安、フィンテック大手のスクエア(@SQ/U)が4.21%安と下落した。ペロトンについては、米当局がランニングマシンのリスクを指摘したことが懸念されている。
 一方、今週に第1四半期の決算シーズンに入るなか、決算発表銘柄の値動きは堅調。飲料大手のコカ・コーラ・カンパニー(@KO/U)が0.60%高と強含んだほか、大型バイク大手のハーレーダビッドソン(@HOG/U)が9.68%高で引けた。


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