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2021/02/05 08:34

大引け概況(詳報): 上昇、S&P500やナスダックは最高値 無料記事

 4日のNY株式市場は、投資家心理の改善で買われる展開。主要指標のダウ平均は、前日比332.26ドル(1.08%)高の31055.86ドルと4日続伸して取引を終えた。ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数も上昇し、167.20ポイント(1.23%)高の13777.74ポイントと反発している。このほか、機関投資家がベンチマークとしているS&P500、小型株で構成されるラッセル2000もそれぞれ1.09%高の3871.74ポイント、1.98%高の2202.42ポイントと買われ、ナスダックを含む3指数が軒並み最高値を更新した。
 好調な企業決算や良好な経済指標が相次ぐなか、景気回復を見込んだ強気ムードが戻った格好。前日発表された1月のISM非製造業(サービス業)景況感指数が上ぶれ、約2年ぶりの高水準をつけたほか、この日発表された週間の新規失業保険申請件数も予想外に減少した。5日に発表される1月の雇用統計も改善すると見込まれている。
 S&P500全11業種のうち、素材を除く10業種が軒並み上昇。利回り曲線(イールドカーブ)のスティープ化が進むなか、利ザヤの改善を見越して特に金融銘柄の上げが目立った。金融大手のジェイピー・モルガン・チェース(@JPM/U)が2.30%高、バンク・オブ・アメリカ(@BAC/U)が2.91%高、証券大手のチャールズ・シュワブ(@SCHW/U)が3.25%高と値を上げている。
 好決算銘柄も高い。決済大手のペイパル・ホールディングス(@PYPL/U)とEコマース大手のイーベイ インク(@EBAY/U)がそれぞれ7.36%、5.31%ずつ上昇し、ともに最高値を更新している。消費動向の回復を見越し、クレジットカード大手も値上がり。ビザ(@V/U)が3.92%高、マスターカード(@MA/U)が2.41%高、アメリカン・エキスプレス(@AXP/U)が3.70%高で引けた。
 このほか、前日安かった半導体銘柄にも買い戻し。メモリー大手のマイクロン・テクノロジー(@MU/U)が2.71%高、半導体設備大手のアプライド マテリアルズ(@AMAT/U)が3.37%高、アナログ半導体大手のテキサス・インスツルメンツ(@TXN/U)が2.03%高と買われた。一方、モバイル向けワイヤレス半導体のクアルコム(@QCOM/U)は8.83%安と急落。10〜12月の売上高が下振れ、堅調な需要にもかかわらず供給上の制約が警戒された。


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