詳細
検索 (期間指定)
期間

2021/06/30 08:35

米国株大引け概況(詳報): ダウ小反発、S&P500とナスダックは続伸で最高値 無料記事

 29日のNY株式市場は、大型IT銘柄を中心に強含む展開。主要指標のダウ平均が前日比9.02ドル(0.03%)高の3万4292.29ドルと小反発したほか、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が27.82ポイント(0.19%)高の1万4528.33ポイントと小幅続伸で取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も0.03%高の4291.80ポイントと上向き、ナスダックとともに過去最高値を連日で切り上げている。一方、小型株を代表するラッセル2000は、0.58%安の2308.84ポイントと値を下げて引けた。
 朝方はバリュー株・景気敏感株がやや高く寄り付いた(ダウ平均は一時0.54%高)。金融株が前日引け後に相次いで発表した株主還元強化策、コンファレンスボードが発表する消費者信頼感指数が上振れたことなどがプラス材料視されている。ただ、その動きも長く続かず、バリュー株・景気敏感株が上げ幅を縮め、代わりに一部の大型ハイテク株などが上昇した。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち3業種が上昇(8業種が下落)。なかでも情報技術セクターが強含み、時価総額2兆ドルを超えるIT大手マイクロソフト(@MSFT/U)とIT機器大手アップル(@AAPL/U)がそれぞれ1.00%高、1.15%高と値を上げた。
 主要半導体銘柄で構成されるSOX指数も0.77%上昇。半導体大手のアドバンスト・マイクロ・デバイス(@AMD/U)が2.80%高、モバイル半導体大手のクアルコム(@QCOM/U)が2.08%高と買われている。
 半面、エネルギーや金融、資本財などの景気敏感セクターは軟調。金融大手のシティグループ(@C/U)が2.56%安、ウェルズ・ファーゴ(@WFC/U)が2.18%安、バンク・オブ・アメリカ(@BAC/U)が1.61%安と値を下げた。公益やコミュニケーションなどのセクターも弱含み、ネクステラ・エナジー(@NEE/U)が1.42%安、エンターテインメント大手のウォルト・ディズニー(@DIS/U)が1.50%安で引けた。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース