2021/06/21 09:53
米国株週間相場見通し:上値の重い展開か、内部環境に不透明感
今週のNY株式市場は、金融引き締め観測で買いが手控えられる展開か。先週のFOMCで利上げ前倒しが示唆されるなか、市場では「FRBが引き締めペースを加速させるのでは」と警戒されている。
前述したように、ここに来て市場のセンチメントは悪化した。セントルイス連銀のブラード総裁が18日、FRBは22年終盤には最初の利上げをすべきとの考えを示したことで、FOMCで発表済みの「23年に2回」という利上げペースがさらに前倒されるとの見方が強まった格好だ。これを受けて、恐怖指数と呼ばれるVIXは一時21ポイントを突破し、約1か月ぶりの高水準を付けた。
22日に予定されるパウエル議長の議会証言で、テーパリングや利上げなどについて改めてハト派的な発言が行われた場合はマーケットの安心感を強める可能性もあるが、不透明感を何よりも嫌気するという相場の性質を踏まえれば、目先は波乱含みの展開が予想されそうだ。
なお、今週発表される経済指標は改善が予想されているが(6月のマークイット製造業・サービス業PMIが高水準を維持するとの見方が多く、5月の新築住宅販売や耐久財受注についても前月からの改善が見込まれている)、大きく上振れた場合は金融引き締め懸念を強めることとなろう。逆に、緩やかな改善が確認された場合はマーケットに安心感をもたらしそうだ。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
前述したように、ここに来て市場のセンチメントは悪化した。セントルイス連銀のブラード総裁が18日、FRBは22年終盤には最初の利上げをすべきとの考えを示したことで、FOMCで発表済みの「23年に2回」という利上げペースがさらに前倒されるとの見方が強まった格好だ。これを受けて、恐怖指数と呼ばれるVIXは一時21ポイントを突破し、約1か月ぶりの高水準を付けた。
22日に予定されるパウエル議長の議会証言で、テーパリングや利上げなどについて改めてハト派的な発言が行われた場合はマーケットの安心感を強める可能性もあるが、不透明感を何よりも嫌気するという相場の性質を踏まえれば、目先は波乱含みの展開が予想されそうだ。
なお、今週発表される経済指標は改善が予想されているが(6月のマークイット製造業・サービス業PMIが高水準を維持するとの見方が多く、5月の新築住宅販売や耐久財受注についても前月からの改善が見込まれている)、大きく上振れた場合は金融引き締め懸念を強めることとなろう。逆に、緩やかな改善が確認された場合はマーケットに安心感をもたらしそうだ。
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