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2021/04/30 08:25

大引け概況(詳報): 反発、S&P500は最高値を更新 無料記事

 29日のNY株式市場は、主要企業の好決算が相次ぐなかで買い戻される展開。主要指標のダウ平均が前日比239.98ドル(0.71%)高の3万4060.36ドル、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が31.52ポイント(0.22%)高の1万4082.55ポイントとそろって反発して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500も0.68%高の4211.47ポイントと上昇し、過去最高値を更新している。
 IT大手のアップル(@AAPL/U)、フェイスブック(@FB/U)などが好決算を相次ぎ発表するなか、主要3指数は高く寄り付いて始まった。中盤にかけて利益確定売りに押され、マイナス圏に転じる場面もみられたが、後半に再び上昇している。増税や金利上昇への懸念がくすぶるなか、不安定な値動きが続くものの、経済の正常化、収益見通しの改善などを材料視する強気ムードがこの日は優勢だった。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち(情報技術、ヘルスケアを除く)9業種が軒並み上昇した。なかでもコミュニケーションセクターが高い。前日に好決算を発表したネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が1.43%高と続伸したほか、SNS大手のフェイスブック(@FB/U)が7.30%高、メディア大手のコムキャスト(@CMCSA/U)が4.25%高、ウォルト・ディズニー(@DIS/U)が1.06%高と値を上げた。フェイスブックについては、広告単価の上昇などに伴う業績の上振れが好感され、過去最高値を更新している。
 この日は1〜3月期決算発表シーズンのピーク(S&P500構成銘柄のうち約11%が決算発表)。決算発表銘柄の他の動向としては、好業績のモバイル大手クアルコム(@QCOM/U)が4.47%高、ファストフード大手のマクドナルド(@MCD/U)が1.20%高と買われる一方、決算内容の一部が失望された医薬品大手メルク(@MRK/U)が4.42%安、ITサービス管理(ITSM)大手のサービスナウ(@NOW/U)が9.37%安と急落した。


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