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2021/02/22 08:23

大引け概況(詳報): ダウ横ばい、景気敏感株は高い 無料記事

 先週末19日のNY株式市場は、前日終値を挟んでもみ合う展開。主要指標のダウ平均が前日比0.98ポイント(0.00%)高の31494.32ドル、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数は9.10ポイント(0.07%)高の13874.46ポイントとほぼ横ばいで取引を終えた。
 寄り付きは高く始まったものの、長期金利の上昇トレンド継続が重し。景気回復や債券増発などが意識されて債券が売られるなか、長期金利の指標となる10年債利回りが1.34%(前日比↑0.06ポイント)に上昇した。ハイテク成長株が弱含み、景気敏感株の上昇を相殺したため、指数全体としてはほぼ横ばい推移となっている。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち5業種が上昇(6業種が下落)。なかでもエネルギーや資本財、素材など景気敏感セクターの上げが目立つ。石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)とシェブロン(@CVX/U)がそれぞれ0.67%、0.84%ずつ上昇したほか、重電大手のゼネラル・エレクトリック(@GE/U)が3.35%高、航空機大手のボーイング(@BA/U)が4.31%高と値を上げた。このほか、建機大手のキャタピラー(@CAT/U)が5.00%高、農機大手のディア・アンド・カンパニー(@DE/U)が9.91%高と急伸。ディアに関しては、第1四半期(20年11月〜21年1月)業績の大幅な上振れなどが好材料視された。
 半導体関連銘柄も反発。半導体設備大手のアプライド マテリアルズ(@AMAT/U)が5.32%高、ラムリサーチ(@LRCX/U)が3.57%高、メモリー大手のマイクロン・テクノロジー(@MU/U)が2.74%高、半導体大手のインテル(@INTC/U)が2.27%高と買われた。アプライドの好調な第1四半期(20年11月〜21年1月)業績やガイダンスが追い風となっている。
 一方、大型ハイテク株の一角は下落。Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が2.35%安、SNS大手のフェイスブック(@FB/U)が2.91%安、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が1.16%安と値を下げた。


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