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2021/04/22 08:46

大引け概況(詳報):反発、景気回復期待で買い戻し 無料記事

 21日のNY株式市場は、米景気の回復期待で買い戻される展開。主要指標のダウ平均とナスダック総合指数はそろって3日ぶりに反発し、それぞれ前日比316.01ドル(0.93%)高の3万4137.31ドル、163.95ポイント(1.19%)高の1万3950.22ポイントで終了した。
 米国で新型コロナワクチンの普及が進んでいることが安心材料。米疾病対策センター(CDC)によると、同日時点でワクチン接種回数が約2億1300万回に達した。18歳以上の接種率は50%を超えている。バイデン大統領は接種の対象を16歳まで引き下げ、さらに普及させる考えを示した。
 経済正常化への期待から幅広い銘柄が買われるなか、S&P500指数を構成する全11業種のうち9業種が上昇。なかでも、景気動向に敏感な素材セクターやエネルギーセクターの上げが目立つ。
 素材では、素材化学のダウ(@DOW/U)が3.74%高と急伸したのをはじめ、建材のバルカン・マテリアルズ(@VMC/U)が1.68%高、衛生・清掃業務用品のエコラボ(@ECL/U)が1.42%高、工業用素材・事務用品のスリーエム(@MMM/U)が1.30%高と買われた。エネルギーでは、石油大手のシェブロン(@CVX/U)とエクソン・モービル(@XOM/U)が1.38%、1.28%ずつ上昇したほか、石油メジャーのコノコフィリップス(@COP/U)が2.86%高、石油精製のバレロ・エナジー(@VLO/U)が2.36%高、油田探査のシュルンベルジェ(@SLB/U)が1.90%高と値を上げている。
 一方、ネット動画配信大手のネットフリックス(@NFLX/U)は7.40%安と急落。前日引け後に発表された今年1〜3月期決算で、ストリーミング総契約者数と純増数が自社予想と市場予想を下回ったことなどが逆風だ。


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