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2021/04/13 08:23

大引け概況(詳報): 小反落、決算シーズン控え様子見 無料記事

 週明け12日のNY株式市場は、様子見気分が強まるなかでやや軟調な展開。主要指標のダウ平均が前営業日比55.20ドル(0.16%)安の3万3745.40ドル、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が50.19ポイント(0.36%)安の1万3850.00ポイントとそろって反落して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数は、0.02%安の4127.99ポイントとほぼ横ばいで引けている。
 主要金融機関の決算発表や主要経済指標の発表が近づくなか、買いを手控える向きが優勢だった。セクター別では、S&P500全11業種のうち8業種が上昇したものの(上げ幅は軒並み0.6%未満)、大型株が含まれる情報技術、コミュニケーションなどのセクターが下落。主要株価指数を押し下げた。IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が1.32%安、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が1.15%安、半導体大手のインテル(@INTC/U)が4.18%安、同業のアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD、@AMD/U)が5.05%安、半導体設備大手のアプライド マテリアルズ(@AMAT/U)が2.81%安と売られている。
 インテルとAMDの下げは、GPU大手エヌビディア(@NVDA/U)との競争激化を嫌気したもの。第1四半期の業績上振れを発表したエヌビディアはこの日、CPU(中央演算処理装置)に参入すると発表し、株価が5.62%上昇した。
 他の個別動向では、音声認識ソフト大手のニュアンスコミュニケーションズ(@NUAN/U)が15.95%高の52.85ドルと急伸。IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)がこの日、「ニュアンスを1株当たり56ドルで買収することで合意した」と発表したことが刺激材料となった(買収総額は債務を含めて197億ドル)。


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