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2021/06/18 09:23

米国株銅やトウモロコシなどが値下がり、中国の抑制策や米ドルの上昇で 無料記事

 17日のNY商品市場では、昨年から上昇基調を続けてきた銅やトウモロコシなどが急落した。17日付CNBCによると、パラジウムやプラチナの先物価格がそれぞれ11%超、7%超ずつ下落したほか、トウモロコシ先物が約6%、銅が5%弱の値下がりを記録している(原油先物は1%超の下落)。商品の値下がりには、中国政府による価格抑制策、米ドルの上昇などが影響したもようだ。
 中国現地メディアによると、中国の国家糧食物資備蓄局は16日、銅、アルミニウム、亜鉛の国家備蓄を近く放出すると発表した。具体的な時期や規模は不明。供給量を増やすことで、価格の高騰を抑制したい考えとみられる。
 また、15〜16日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で米連邦準備理事会(FRB)がインフレ期待を引き上げ、利上げ予想時期を前倒したことも商品価格の下落につながった可能性がある。テーパリング(量的緩和の段階的縮小)や利上げのスケジュールが早まると、ドルの供給拡大ペースが鈍化するとの懸念で米ドル高(商品安)につながるという(商品価格は世界的に米ドルで価格設定されているため、米ドルの値動きに反比例するケースが多い)。
 商品価格の下落を受け、17日のNY株式市場では資源・素材関連銘柄の急落が目立った。鉄鋼大手のUSスチール(@X/U)が前日比7.67%安と値下がりしたほか、肥料大手のモザイク(@MOS/U)が7.04%安、産金大手のニューモント(@NEM/U)が6.98%安、バリックゴールド(@GOLD/U)が6.33%安、鉱山開発大手のフリーポートマクモラン(@FCX/U)が5.15%安、アルミ大手のアルコア(@AA/U)が5.03%安と売られている。


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