先週末26日のNY株式市場は、投資家心理が上向くなか幅広い銘柄が買われる展開。主要指標のダウ平均が前日比453.40ドル（1.39％）高の3万3072.88ドル、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が161.04ポイント（1.24％）高の1万3138.72ポイントとそろって続伸して取引を終えた。ワクチン普及に伴う経済の早期正常化期待が膨らみ、引けにかけて幅広い銘柄が上昇。ナスダックは中盤に一時0.76％安まで売られたものの、その後にプラス圏へ浮上している。
　S&P500全11業種のうち、コミュニケーションを除く10業種が軒並み値を上げた。うち8業種が1.5％超の上げを記録している。エネルギーや素材、資本財、金融などバリュー株・景気敏感株が買われ、石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)が2.72％高、鉄鋼大手のUSスチール(@X/U)が11.68％高、ニューコア(@NUE/U)が8.90％高、鉱山開発大手のフリーポートマクモラン(@FCX/U)が5.95％高、銀行大手のバンク・オブ・アメリカ(@BAC/U)が2.71％高と値上がりした。
　半導体関連も買われ、代表的な銘柄で構成されるSOX指数が4.95％上昇した。半導体装置大手のアプライド マテリアルズ(@AMAT/U)が7.45％高、ラムリサーチ(@LRCX/U)が6.61％高、半導体検査装置のテラダイン(@TER/U)が6.52％高、アナログ半導体大手のテキサス・インスツルメンツ(@TXN/U)が5.44％高と軒並み急伸している。
　一方、長期金利が上昇するなか、一部の大型ハイテク銘柄は上値が重い。Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が0.19％高、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が0.51％高と小幅な上げにとどまった。また、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が3.38％安、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が0.38％安と逆行安で引けている。


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