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2021/02/04 08:43

大引け概況(詳報): 小動き、エネルギー株は高い 無料記事

 3日のNY株式市場は、小幅なレンジ内でもみ合う展開。主要指標のダウ平均が前日比36.12ドル(0.12%)高の30723.60ドルと小幅ながら3日続伸する一方、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が2.24ポイント(0.02%)安の13610.54ポイントと小反落で取引を終えた。前日までに大幅続伸していたこともあり、この日は総じて小動きで推移している。
 長期債が売られ、イールド・カーブがスティープ化したことが注目を集めた。米景気回復を示す経済指標が相次いだほか、追加経済対策の早期実現観測が強まったことが背景にある。1月のADP雇用統計が2カ月ぶりに増加へ転じたほか、同月のISM非製造業(サービス業)景況感指数が上ぶれ、約2年ぶりの高水準をつけた。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち6業種が上昇(5業種が下落)。なかでもエネルギーや金融、素材、資本財などバリュー株・景気敏感株の上げが目立つ。原油高でエネルギー株が急伸し、石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)が3.92%高、コノコフィリップス(@COP/U)が5.47%高、油田サービスのシュルンベルジェ(@SLB/U)が7.42%高と軒並み値を上げた。
 コロナ禍が逆風だった観光銘柄も高い。航空大手のアメリカン・エアラインズ・グループ(@AAL/U)が6.09%高、クルーズ大手のカーニバル・コーポレーション(@CCL/U)が5.09%高と買われた。
 注目を集めたIT大手2社の決算はともに上振れたものの、株価は明暗。Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が2.00%安と反落する半面、検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が7.28%高と急伸し、過去最高値を更新した。好業績でアルファベットが買われたことを受け、広告関連銘柄が連れ高し、ピンタレスト(@PINS/U)とツイッター(@TWTR/U)がそれぞれ4.43%、1.07%ずつ上昇した。アマゾンについては、創業者のベゾス氏がCEOを退任することを発表したことが懸念された可能性がある。
 一方、半導体関連銘柄は下げが目立った。メモリー大手のマイクロン・テクノロジー(@MU/U)が3.08%安、半導体装置大手のアプライド マテリアルズ(@AMAT/U)が3.59%安、アナログ半導体大手のテキサス・インスツルメンツ(@TXN/U)が3.53%安で引けた。


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