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2020/09/24 09:04

大引け概況(詳報):ダウ525ドル安、ナスダックも売られる 無料記事

 23日のNY株式市場は、米景気の先行き懸念で大きく売られる展開。主要指標のダウ平均とナスダック総合指数は反落し、それぞれ前日比525.05ドル(1.92%)安の2万6763.13ドル、330.66ポイント(3.02%)安の1万632.99ポイントで取引を終えた。
 米国で追加経済対策の成立見通しが立たないなか、米経済の回復に悲観的な見方が浮上したことが売りを促した。
 ボストン連銀のローゼングレン総裁は同日の講演で、新型コロナウイルス感染第2波の到来や不良債権の増加、連邦議会で追加支援策がまとまらない恐れなどの不安材料に言及した上で、「景気回復に関して最も困難な部分が訪れるのはこれからだろう」と警告した。また、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長も下院特別委員会で、「経済の回復には程遠く、今後悪化する恐れがある」と繰り返し、連邦議会による財政支援の必要性を訴えた。
 こうした発言が嫌気され、幅広い銘柄が売られている。ダウ平均構成銘柄では、セールスフォース・ドットコム(@CRM/U)が4.75%安、シェブロン(@CVX/U)が4.74%安、アップル(@APPL/U)が4.19%安、ボーイング(@BA/U)が3.58%安とそろって急落した。
 セクター別では、S&P500指数を構成する11業種がすべて下落。なかでもエネルギーの下げがきつい。石油大手のエクソン・モービル(@XOM/U)が3.21%下落したほか、石油・天然ガス開発のEOGリソーシズ(@EOG/U)が5.38%安、油田探査のシュルンベルジェ(@SLB/U)が4.16%安、石油メジャーのコノコフィリップス(@COP/U)が4.02%安に沈んだ。
 一方、スポーツ用品大手ナイキ(@NKE/U)は8.76%高と急伸。前日引け後に発表された2020年6〜8月期業績で、売上高と希薄化後EPSが大きく上振れたことが追い風だ。


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