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2021/05/24 08:34

米国株大引け概況(詳報): ダウ続伸、ナスダックは反落 無料記事

 先週末21日のNY株式市場は、高安まちまちの展開。主要指標のダウ平均が前日比123.69ドル(0.36%)高の3万4207.84ドルと続伸する一方、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が64.75ポイント(0.48%)安の1万3470.99ポイントと反落して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数は、0.08%安の4155.86ポイントとやや弱含んでいる。
 5月マークイットPMIの好調(米国製造業PMI、米国サービス業PMIはともに上振れ)が追い風となり、バリュー株・景気敏感株の主導で買われて始まったが、その後は上値が重い。成長株に関しては小幅高の後、すぐにマイナス圏に沈んだ。仮想通貨が再び売られていることが投資家心理の悪化につながったとの見方もある。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち6業種が下落(5業種が上昇)。一般消費財や情報技術、コミュニケーションなど大型IT銘柄が含まれるセクターで下げが目立った。電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が1.01%安、Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が1.37%安、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が0.56%安、SNS大手のフェイスブック(@FB/U)が0.75%安で引けている。半導体設備大手のアプライド マテリアルズ(@AMAT/U)は1.27%下落。直近決算が上振れ、ガイダンスも上方修正されたが、プラス材料視されなかった。
 一方、バリュー株・景気敏感株は底堅い。銀行大手のジェイピー・モルガン・チェース(@JPM/U)とバンク・オブ・アメリカ(@BAC/U)がそれぞれ1.14%、2.27%ずつ上昇したほか、航空機大手のボーイング(@BA/U)が3.15%高、農機大手のディア・アンド・カンパニー(@DE/U)が1.27%高と値を上げた。ディアについては、足元業績の上振れなどが好感されている。
 他の個別動向では、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が2.60%高。1株→4株の株式分割を発表したことが刺激材料と受け止められた。




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