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2021/03/18 08:47

大引け概況(詳報):ダウ最高値を更新、金融緩和の長期化を好感 無料記事

 17日のNY株式市場は、米金融緩和の長期化見通しで買われる展開。主要指標のダウ平均は反発し、前日比189.42ドル(0.58%)高の3万3015.37ドルと過去最高値を更新した。ハイテク銘柄の比率が高いナスダック総合指数も上昇し、53.63ポイント(0.4%)高の1万3525.20ポイントと3日続伸している(S&P500も上昇し、0.29%高の3974.12ポイントで過去最高値を更新)。
 米連邦準備理事会(FRB)は17日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、「2023年末まで現行のゼロ金利政策を継続する」との見通しを示した。市場では「景気刺激策などで米景気の回復が早まれば利上げが前倒しされる」との懸念もあったが、FRBがハト派的な姿勢を明確にしたことで買い安心感が広がった。
 またパウエル議長が記者会見で、「テーパリング(資産購入の段階的縮小)の開始を検討する時期ではない」、「一時的な物価上昇は政策金利見通しに影響を与えない」と述べたことも好感されている。
 ダウ平均は景気敏感株を中心に買われ、素材化学のダウ(@DOW/U)が4.48%高、ボーイング(@BA/U)が3.28%高、建機のキャタピラー(@CAT/U)が3.17%高、バイオ医薬大手のアムジェン(@AMGN/U)が1.64%高と値を上げた。
 セクター別では、S&P500指数を構成する全11業種のうち6業種が上昇。なかでも、一般消費財セクターの上げが目立つ。自動車のゼネラル・モーターズ(@GM/U)が5.13%上昇したのをはじめ、電気自動車のテスラ(@TSLA/U)が3.68%高、ファストフードのマクドナルド(@MCD/U)が1.93%高、時価総額の大きいアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が1.42%高と買われている。
 一方、バイオ医薬品大手のアッヴィ(@ABBV/U)は5.23%安と急落。開発中の乾癬性関節炎治療薬に対する用途拡大の承認が遅れるとの見方で売られた。米食品医薬品局(FDA)が審査終了の目標日を4〜6月期末に延長している。
 


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