2021/06/14 10:40
米国株週間相場見通し:底堅い値動きか
今週のNY株式市場は、全体として堅調な値動きが予想される。テーパリング観測の後退で、長期金利が急低下したことが相場を下支えしよう。もっとも、景気回復基調が鮮明になるなか、あくまでテーパリング議論の開始時期が1−2か月ほど先送りされたに過ぎないとみることもできるため、一本調子の上昇が続く可能性は低そうだ。
インフレ懸念はひとまず後退した。5月CPIが前年比+5.0%と予想の+4.7%を上回ったものの、4月のようなCPIショックは発生せず、「中古車やエアチケットなどがけん引した一時的なもの」と受け止められているようだ。実際、10年債利回りは1.45%台に落ち込んでいる(3月30日に1.77%台をつけてから、0.3ポイント超も低下した計算)。雇用状況が十分回復していないことから、FRBがテーパリングを急ぐ理由がないとの見方が台頭しているためだ。
もっとも、主要経済指標の内容を見る限り、米景気が改善基調にあることに変わりはない。もちろん、ワクチン接種の進展も景気回復の追い風だ。したがって、今回の長期債利回り急低下は、ポジション調整を含めたテクニカル的な要因が大きく、このように低い水準は長く続かないとの見方も多い。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
インフレ懸念はひとまず後退した。5月CPIが前年比+5.0%と予想の+4.7%を上回ったものの、4月のようなCPIショックは発生せず、「中古車やエアチケットなどがけん引した一時的なもの」と受け止められているようだ。実際、10年債利回りは1.45%台に落ち込んでいる(3月30日に1.77%台をつけてから、0.3ポイント超も低下した計算)。雇用状況が十分回復していないことから、FRBがテーパリングを急ぐ理由がないとの見方が台頭しているためだ。
もっとも、主要経済指標の内容を見る限り、米景気が改善基調にあることに変わりはない。もちろん、ワクチン接種の進展も景気回復の追い風だ。したがって、今回の長期債利回り急低下は、ポジション調整を含めたテクニカル的な要因が大きく、このように低い水準は長く続かないとの見方も多い。
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