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2021/03/02 08:20

大引け概況(詳報): 急伸、景気正常化への期待で 無料記事

 週明け1日のNY株式市場は、多くの前向きなニュースが報じられるなかで買い戻される展開。主要指標のダウ平均が前日比603.14ドル(1.95%)高の31535.51ドルと急反発したほか、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数は396.48ポイント(3.01%)高の13588.83ポイントと大幅続伸で取引を終えた。機関投資家がベンチマークとしているS&P500指数も買われ、90.67ポイント(2.38%)高の3901.82ポイントで引けている。
 米食品医薬品局(FDA)が医薬品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(@JNJ/U)の新型コロナウイルスワクチンを緊急承認したこと、米下院が1兆9000億ドル規模の追加経済対策案を可決したことなどを受け、景気正常化への期待が優勢になった。このほか、2月の米製造業景況指数が60.8(↑2.1ポイント)と市場予想(約58.9)を上回ったこと、著名投資家のバフェット氏が年次書簡で「米国の逆に決して賭けない(never bet against America)」と述べたことも投資家心理の改善に寄与している。債券市場にもやや落ち着きがみられ、先週に急上昇していた10年債利回りは1.42%(↑0.01ポイント)と小幅な上昇で終えた。
 セクター別では、S&P500全11業種がすべて上昇。情報技術や金融が3%超、エネルギーや素材など6業種が2%超の上げ幅を記録している。IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が5.39%高、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が6.36%高、電子決済大手のペイパル・ホールディングス(@PYPL/U)が5.30%高と値を上げた。バリュー株・景気敏感株も買われ、石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)が3.73%高、金融大手のシティグループ(@C/U)が5.56%高、航空大手のボーイング(@BA/U)が5.84%高と上昇している。


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