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2020/01/28 08:31

大引け概況(詳報): 大幅続落、新型ウイルスの拡大を嫌気 無料記事

 週明け27日のNY株式市場は、新型コロナウイルスの感染拡大が引き続き警戒されるなかで幅広く売られる展開。主要指標のダウ平均が前営業日比453.93ドル(1.57%)安の28535.80ドルと5日続落し、ナスダック総合指数が175.60ポイント(1.89%)安の9139.31ポイントと続落して取引を終えた。
 同ウイルスによる死者が中国で80人を超え、米国で5人目の感染者が確認されたことが嫌気された。中国経済や世界経済への悪影響が懸念されるなか、投資家がリスクオフに動いた格好だ。
 S&P500全11業種がすべて下落。なかでもハイテクなど、中国向け売上比率の高い銘柄が中心に売られた。IT端末大手のアップル(@AAPL/U)が2.94%安、メモリー大手のマイクロン・テクノロジー(@MU/U)が4.07%安、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が4.10%安、半導体設備大手のアプライド マテリアルズ(@AMAT/U)が4.76%安と値を下げている(主要半導体銘柄で構成されるSOX指数は3.91%安)。
 また、ウイルスの感染が拡大する悪影響を受ける銘柄の下げも目立つ。マカオでカジノを運営するウィンリゾーツ(@WYNN/U)とラスベガス・サンズ(@LVS/U)がそれぞれ8.06%、6.75%ずつ下落したほか、クルーズ大手のロイヤル・カリビアン・クルーズ(@RCL/U)とカーニバル・コーポレーション(@CCL/U)がそれぞれ7.59%安、4.73%安、航空大手のアメリカン・エアラインズ・グループ(@AAL/U)が5.54%安と急落した。
 中国経済の成長鈍化が懸念されるなか、エネルギー・素材など景気循環セクターも安い。石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)が2.38%安、石油サービスのハリバートン(@HAL/U)が6.28%安、シュルンベルジェ(@SLB/U)が5.06%安、鉱山開発大手のフリーポートマクモラン(@FCX/U)が7.94%安と値を下げた。


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