詳細
検索 (期間指定)
期間

2021/05/13 08:40

米国株大引け概況(詳報):急落、米CPIの上振れで3日続落 無料記事

 12日のNY株式市場は、米インフレ懸念が強まる中で売られる展開。主要指標のダウ平均とナスダック総合指数はそろって3日続落し、それぞれ前日比681.5ドル(1.99%)安の3万3587.66ドル、357.75ポイント(2.67%)安の1万3031.68ポイントで取引を終えた。
 この日は、米消費者物価指数(CPI)が上振れたことがマイナス材料。4月は前年同月比4.2%上昇と市場予想(↑約3.6%)を大きく上回り、2008年9月以来約12年半ぶりの上げ幅を記録している。米10年債利回りが約1.69%に急上昇するなか、米連邦準備制度理事会(FRB)による早期利上げへの警戒感で幅広い銘柄が売られた。
 セクター別では、S&P500指数を構成する全11業種のうち10業種が下落。なかでも、一般消費財セクターの下げが目立つ。Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が2.23%下落したほか、電気自動車メーカーのテスラ(@TSLA/U)が4.42%安、ホームセンターのホーム・デポ(@HD/U)が4.13%安、スポーツ用品のナイキ(@NKE/U)が2.72%安と値を下げた。
 ハイテク大型株を中心に情報技術セクターも安い。画像処理半導体のエヌビディア(@NVDA/U)が3.83%下落したのをはじめ、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が2.94%安、IT機器のアップル(@APPL/U)が2.49%安、半導体最大手のインテル(@INTC/U)が2.33%安に沈んだ。
 一方、原油価格が3月初旬以来の高値に上昇したことを追い風に、エネルギーセクターは逆行高(WTI先物6月限の清算値は、前日比1.2%高の1バレル66.08ドル)。石油精製のバレロ・エナジー(@VLO/U)が2.94%高、油田探査のシュルンベルジェ(@SLB/U)が2.69%高、石油・ガス大手のオキシデンタル・ペトロリアム(@OXY/U)が2.41%高と買われている。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース