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2021/07/09 08:44

米国株大引け概況(詳報):反落、コロナ変異株の感染拡大を懸念 無料記事

 8日のNY株式市場は、新型コロナ変異株の感染拡大で売られる展開。主要指標のダウ平均とナスダック総合指数はそろって反落し、それぞれ前日比259.86ドル(0.75%)安の3万4421.93ドル、105.27ポイント(0.72%)安の1万4559.79ポイントで取引を終えた。
 感染力の強いデルタ変異株の感染者が世界的に増加していることが重荷。米国でコロナ新規感染者の半分以上と主流になったことを受け、経済成長や金融政策の正常化が遅れるとの懸念が広がった。
 セクター別では、S&P500指数を構成する11業種がすべて下落。なかでも、金融セクターの下げがきつい。ウェルズ・ファーゴ(@WFC/U)が2.49%安、バンク・オブ・アメリカ(@BAC/U)が2.44%安、シティグループ(@C/U)が1.77%安、ジェイピー・モルガン・チェース(@JPM/U)が1.73%安に沈んだ。米10年債利回りが一時1.25%まで低下したこともマイナス材料だ。
 景気動向に敏感な資本財セクターも安い。鉄道大手のCSX(@CSX/U)とユニオン・パシフィック(@UNP/U)が6.16%、4.38%ずつ下落したほか、建機大手のキャタピラー(@CAT/U)が1.20%安、重電大手のゼネラル・エレクトリック(@GE/U)が0.85%安と値を下げた。
 一方、コロナワクチン関連銘柄は逆行高。デルタ株への有効性が高いとされるモデルナ(@MRNA/U)が4.91%高と急伸している。


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