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2020/03/03 08:48

大引け概況(詳報): ダウ急反発、「協調金融緩和」期待で5%高 無料記事

 週明け2日のNY株式市場は、主要国の協調金融緩和が期待されるなかで急速に買い戻される展開。主要指標のダウ平均が前営業日比1293.96ドル(5.09%)高の26703.32ドルと急反発し、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が384.80ポイント(4.49%)高の8952.17ポイントと大幅続伸して取引を終えた。多くの機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も買われ、136.01ポイント(4.60%)高の3090.23と反発して引けている。
 2月の中国製造業PMI(35.7)、非製造業PMI(29.6)が過去最低の水準に落ち込むなか、「主要7カ国(G7)の財務省・中銀総裁が3日に電話会議を行い、新型コロナウイルスへの対応を協議する見通し」と伝えられるなど、世界的な金融緩和への期待が高まっていることが追い風だ。米国では、10年債利回りが一時過去最低(約1.03%)をつけたほか、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)の「FedWatchツール」では3月に0.50ポイント利下げされることが確実視されている。
 セクター別では、S&P500全11業種がすべて上昇。なかでも情報技術や生活必需品、公益などのセクターで上げが目立った。IT端末大手のアップル(@AAPL/U)が9.31%高、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が6.65%高、会員制・倉庫型店舗販売大手のコストコ・ホールセール(@COST/U)が9.96%高、小売大手のウォルマート(@WMT/U)が7.62%高、再生エネルギー大手のネクステラ・エナジー(@NEE/U)が6.17%高と値を上げている。小売銘柄に関しては、新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、NYなどで買い溜めの動きがみられたことが刺激材料だ。
 一方、航空銘柄やクルーズ船運営など、新型コロナウイルスの感染拡大が逆風になる銘柄は逆行安。航空大手のアメリカン・エアラインズ・グループ(@AAL/U)が1.00%安、クルーズ大手のカーニバル・コーポレーション(@CCL/U)が1.20%安、旅行予約サイト大手のエクスペディア・グループ(@EXPE/U)が1.92%安、ライブ・エンターテイメント大手のライブ・ネーション・エンターテインメント(@LYV/U)が4.62%安と値を下げた。


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