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2021/07/14 08:29

米国株大引け概況(詳報): 小反落、最高値からやや売られる 無料記事

 13日のNY株式市場は、新規好材料が不足するなかで売りに押される展開。主要指標のダウ平均が前日比107.39ドル(0.31%)安の3万4888.79ドル、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が55.59ポイント(0.38%)安の1万4677.65ポイントとそろって小反落で取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500も同様に、0.35%安の4369.21ポイントで終了。小型株を代表するラッセル2000は、1.88%安の2238.86ポイントと値を下げた。
 朝方発表された6月の消費者物価指数(CPI)とコアCPIはともに前月比で0.9%上昇したが(市場予想はそれぞれ約0.5%上昇、約0.4%上昇)、債券市場の反応は限定的だった(=「インフレは一時的」という金融当局の見方を揺るがすものではないとの受け止め方)。アップル(@AAPL/U)やマイクロソフト(@MSFT/U)など大型IT株の一角が堅調ななか、S&P500とナスダックは日中に最高値を切り上げている。ただ、30年債の入札が低調な結果に終わるなか、長期債を代表する10年債利回りが1.42%(↑0.06ポイント)に上昇。大型IT株・グロース株への売り圧力となり、S&P500とナスダックはマイナス圏へ転じた。
 セクター別ではS&P500全11業種のうち、情報技術を除く10業種が下落。なかでも一般消費財のほか、バリュー株・景気敏感セクター(金融、資本財、素材、エネルギー)の下げが目立った。この日、決算発表の先陣を切った金融株は下落。直近の業績が上振れたものの、金融大手のジェイピー・モルガン・チェース(@JPM/U)が1.49%安、ゴールドマン・サックス(@GS/U)が1.19%安と値を下げた。
 このほか、「787」の一時的な減産を発表した航空機大手のボーイング(@BA/U)が4.23%安、建機大手のキャタピラー(@CAT/U)が1.55%安、航空大手のデルタ・エア・ラインズ(@DAL/U)が3.55%安と売られている。消費関連も値を下げ、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が2.50%安、クルーズ大手のカーニバル(@CCL/U)が4.23%安、住宅建設大手のDRホートン(@DHI/U)が2.83%安で引けた。


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