15日のNY株式市場は、米景気回復への期待が強まるなかで買われる展開。主要指標のダウ平均は続伸し、前日比305.10ドル（0.90％）高の3万4035.99ドルと過去最高値を更新して引けた。ナスダック総合指数も買われ、180.92ポイント（1.31％）高の1万4038.76ポイントと反発して終了している(S&P500指数も1.11％高の4170.42ポイントで過去最高値を記録)。
　米経済指標が大きく改善したことが刺激材料。3月の米小売売上高が前月比9.8％増と市場予想(約5.8％増)を大きく上回ったほか、4月のNY連銀製造業景況指数が26.3(市場予想は約20.0)と2017年以来の高水準を記録した。また、週間の新規失業保険申請件数が57万6000人に低下し、新型コロナ感染拡大以直前の昨年3月以来の低水準となっている。
　セクター別では、S&P500指数を構成する全11業種のうち9業種が上昇。なかでも、情報技術セクターの上げが目立つ。半導体のエヌビディア(@NVDA/U)とアドバンスト・マイクロ・デバイス(@AMD/U)が5.63％、5.68％高と値を上げたほか、クレジットカードのビザ(@V/U)が1.94％高、IT機器のアップル(@APPL/U)が1.87％高、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が1.53％高と買われている。
　ヘルスケアセクターも高い。今年1〜3月期の決算が上振れるなどしたユナイテッドヘルス・グループ(@UNH/U)が3.83％高と急伸したほか、イーライリリー(@LLY/U)が1.60％高、ファイザー(@PFE/U)が1.16％高と値を上げた
　一方、金融セクターは安い。米長期金利が1.57％まで低下するなか、バンク・オブ・アメリカ(@BAC/U)が2.86％安、チャールズ・シュワブ(@SCHW/U)が2.88％安、U.S. バンコープ（@USB/U）が2.17％安に沈んだ。


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