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2021/03/17 08:23

大引け概況(詳報): ダウ8日ぶり反落、ナスダックは小幅続伸 無料記事

 週明け16日のNY株式市場は、売り買いが交錯する展開。主要指標のダウ平均が前日比127.51ドル(0.39%)安の32825.95ドルと8営業日ぶりに反落する一方、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が11.86ポイント(0.09%)高の13471.57ポイントと小幅続伸して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500は0.16%安の3962.71ポイントと弱含んで引けている。
 グロース株・IT株が底堅く推移する一方、このところ上昇基調が続いていたバリュー株・景気敏感株が利益確定売りに押された。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を明日に控え、様子見気分で買いを手控える向きもある。インフレ懸念が膨らむなか、金融当局の政策スタンスを見極めたい考えだ。長期金利を代表する10年債利回りは1.62%(↑0.02ポイント)と高止まりしている。
 また、寄り前発表の主要経済指標が下振れたことも、バリュー株・景気敏感株を売る材料と受け止められた。2月の小売売上高が前月比3.0%減(市場予想:約0.5%減)、同月の鉱工業生産指数が2.2%低下(市場予想:約0.3%上昇)となっている(小売売上高が1月に急増していたこと、米南部を冬の嵐が襲ったことなどが影響した。家計が新たな現金給付を得るため、小売売上高は今後回復する見込み)。
 セクター別では、S&P500全11業種のうちエネルギーや資本財など7業種が下落。石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)が2.12%安、シェブロン(@CVX/U)が2.37%安、金融大手のジェイピー・モルガン・チェース(@JPM/U)が1.20%安、航空機大手のボーイング(@BA/U)が3.92%安と値を下げた。自動車大手のフォード・モーター(@F/U)は5.38%安と急落。転換社債の発行で20億ドルを調達する計画を発表したことが嫌気された。
 一方、コミュニケーションや情報技術など4業種は上昇。IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が1.24%高、SNS大手のフェイスブック(@FB/U)が2.02%高、検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が1.43%高と強含んだ。半導体関連も買われ、メモリー大手のマイクロン・テクノロジー(@MU/U)が2.90%高、半導体設備大手のアプライド マテリアルズ(@AMAT/U)が3.15%高と値を上げている。



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