6日のNY株式市場は、大型優良株を中心に買われる展開。主要指標のダウ平均が前日比318.19ドル（0.93％）高の3万4548.53ドルと4日続伸し、連日で過去最高値を切り上げて取引を終えた。ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数も買われ、50.42ポイント（0.37％）高の1万3632.84ポイントと反発している。なお、小型株を代表するラッセル2000はほぼ横ばい。0.06ポイント（0.00％）高の2241.42ポイントで引けた。
　朝方にハイテク株が売られる流れが続いたものの（ナスダックは一時1.05％安まで下落）、その後は買い戻す動きが優勢になった。週間の新規失業保険申請件数がコロナ禍発生後で初めて50万件を割れ、景気回復への期待がやや優勢。投資家は7日に発表される4月・雇用統計にも注目しているという。
　セクター別では、S&P500全11業種がすべて上昇。金融や生活必需品などが高い。金融大手のジェイピー・モルガン・チェース(@JPM/U)とバンク・オブ・アメリカ(@BAC/U)がそれぞれ2.01％、1.50％ずつ上昇したほか、投資会社のバークシャーハサウェイ(@BRK .B/U)が2.46％高と値を上げた。利ザヤの拡大や経済正常化が見込まれるなか、連日で最高値を更新している（ジェイピー・モルガンは最高値近辺）。このほか、会員制・倉庫型店舗販売大手のコストコ・ホールセール(@COST/U)が2.75％高、消費財大手のプロクター＆ギャンブル(@PG/U)が1.26％高、飲料大手のコカ・コーラ・カンパニー(@KO/U)が1.00％高と買われた。
　大型IT銘柄にも押し目買い。Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が1.10％高、SNS大手のフェイスブック(@FB/U)が1.59％高、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が1.32％高、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が1.28％高と強含んだ。
　グロース株を売る動きはなお継続中。「破壊的イノベーション」銘柄への投資に特化したARKイノベーションETF(@ARKK/U)は2.88％安と8日続落した。


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