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2021/04/06 08:22

大引け概況(詳報): ダウとS&P500が最高値、大型IT銘柄の上げ目立つ 無料記事

 3連休明け5日のNY株式市場は、経済指標の上振れで幅広く買われる展開。主要指標のダウ平均が前営業日比373.98ドル(1.13%)高の3万3527.19ドルと続伸し、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が225.48ポイント(1.67%)高の1万3705.59ポイントと3日続伸して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も買われ、1.44%高の4077.91ポイントと3日続伸。ダウ平均とS&P500がともに最高値を更新している(なお、小型株を代表するラッセル2000指数は、0.49%高の2264.89ポイントと小幅な上げにとどまった)。
 米景気回復期待が強まっていることが支援材料。グッドフライデーで休場だった2日に発表された3月の雇用統計では、非農業部門就業者数が前月比で91万6000人増え(市場予想:約66万人増)、失業率が6.0%(前月比↓0.2ポイント)に低下している(市場予想:約6.0%)。また、5日発表のISM非製造業景況感指数は63.7(同↑8.4ポイント)に急上昇し、市場予想(約59)を大きく上回った。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち、エネルギーを除く10業種が軒並み高(原油先物は4%超の下落)。なかでも大型IT銘柄を含む一般消費財、コミュニケーション、情報技術などのセクターで上げが目立った。電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が4.43%高、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が2.36%高、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が2.77%高、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が4.19%高、SNS大手のフェイスブック(@FB/U)が3.43%高と軒並み買われている。
 コロナ禍後の景気正常化が追い風になる銘柄も高い。新型コロナワクチンの1日当たり接種ペースが平均300万回に加速するなか、クルーズ大手のカーニバル・コーポレーション(@CCL/U)が4.65%高、ロイヤル・カリビアン・グループ(@RCL/U)が2.86%高、航空大手のデルタ・エア・ラインズ(@DAL/U)が2.91%高、カジノ大手のMGMリゾーツ・インターナショナル(@MGM/U)が5.04%高と値を上げた。


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