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2021/05/12 09:39

米国株ハイテク株の一角がプラ転、成長株に押し目買いの動き 無料記事

 11日のNY株式市場では、朝安後に買い戻されるハイテク株が目立った。ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数は朝方に2%超下落する場面があったものの、結局、前日比12.43ポイント(0.09%)安の1万3389.43ポイントとほぼ横ばいで取引を終えている。
 インフレ・金利の上昇や高バリュエーションに対する懸念は根強いものの、ハイテク株・成長株に押し目買いを入れる動きが出てきた格好。寄り付き時点で売られていたEコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が前日比1.05%高、ネット動画配信大手のネットフリックス(@NFLX/U)が1.72%高、SNS大手のフェイスブック(@FB/U)が0.18%高と逆行高で引けた。
 このほか、Webデータ分析ソフト大手のスプランク(@SPLK/U)が4.84%高、コラボレーションツール開発のアトラシアン(@TEAM/U)が3.99%高、ズーム・ビデオ・コミュニケーションズ(@ZM/U)が4.08%高と急反発。他のSaaS銘柄も買われ、電子署名のドキュサイン(@DOCU/U)が3.15%高、企業向けクラウドID管理サービスを手掛けるオクタ(@OKTA/U)が3.10%高、クラウド運用監視システム大手のデータドッグ(@DDOG/U)が2.29%高と値を上げた。また、10日に上場後初の決算を発表したロブロックス(@RBLX/U)は21.33%高、11日に決算を発表したビッグデータ分析大手のパランティア・テクノロジーズ(@PLTR/U)は9.42%高と急騰している。
 米現地メディアによると、コロナ禍で人気化していた「巣ごもり消費・リモートワーク」銘柄の割安感を指摘する見方が出ている。例えばズーム・ビデオが昨年10月につけた高値(588.84ドル)からほぼ半値に落ち込んでいるほか、ドキュサインも2月の高値(275.46ドル)から約3割下落していた。


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