詳細
検索 (期間指定)
期間

2021/05/27 08:49

米国株大引け概況(詳報):反発、米経済の正常化に期待 無料記事

 26日のNY株式市場は、米経済の早期正常化に対する期待で買われる展開。主要指標のダウ平均とナスダック総合指数はそろって反発し、それぞれ前日比10.59ドル(0.03%)高の3万4323.05ドル、80.83ポイント(0.59%)高の1万3738.00ポイントで取引を終えた(中小型株で構成されるラッセル2000は1.97%高)。
 米国で新型コロナワクチンの接種が進むなか(成人の50%以上が完全に接種)、経済再開の恩恵を受ける業種を中心に買われている。主要銘柄では、スポーツ用品のナイキ(@NKE/U)が1.91%高、飲料大手のコカ・コーラ・カンパニー(@KO/U)が0.76%高、素材化学のダウ(@DOW/U)が0.44%高と値を上げた。
 インフレの加速やテーパリングへの警戒感が後退したこともプラス材料。米連邦準備理事会(FRB)のクオールズ副議長は同日の講演で、テーパリング始める条件が整っていないことや米物価上昇が一時的なことを改めて強調した。
 セクター別では、S&P500指数を構成する全11業種のうち7業種が上昇。なかでも、一般消費財セクターの上げが目立つ。自動車のフォード・モーター(@F/U)とゼネラル・モーターズ(@GM/U)が8.51%、2.33%ずつ上昇したほか、電気自動車のテスラ(@TSLA/U)が2.39%高、クルーズ船運営のロイヤル・カリビアン・クルーズ(@RCL/U)が3.92%高と買われた。
 原油高でエネルギーセクターも高い。WTI先物7月限の清算値が1バレル66.21ドルと約一週間ぶりの高値を記録するなか、石油大手のエクソン・モービル(@XOM/U)と石油・天然ガス開発のEOGリソーシズ(@EOG/U)がそろって1.17%上昇したほか、油田探査のシュルンベルジェ(@SLB/U)が0.99%高、石油メジャーのコノコフィリップス(@COP/U)が0.98%高と値を上げている。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース