5日のNY株式市場は、好地合いを引き継いで買われる展開。主要指標のダウ平均は前日比373.05ドル（1.39％）高の2万7201.52ドルと4日続伸、ナスダック総合指数は57.23ポイント（0.52％）高の1万998.40ポイントと6日続伸して引けた（ナスダックは連日で過去最高値を更新）。
　米経済指標の改善が追い風。7月の非製造業景況感指数が58.1と市場予想（約55.0）を上回るとともに、前月（57.1）から上昇した。また、6月分の民間雇用統計も前回発表分（236万9000人増）から大幅に上方修正（431万4000人増）されている。
　新型コロナウイルスのワクチン開発が進展していることも支援材料。バイオ医薬品のノババックス(@NVAX/U)は4日、「第1相臨床試験で抗体が確認された」と発表した。また、ヘルスケア製品大手のジョンソン・エンド・ジョンソン(@JNJ/U)も5日、同ワクチンの承認取得を前提に「1億回分を10億ドルで米国に提供することで合意した」と明らかにしている。
　こうした流れを受け、ダウ平均は景気敏感株の主導で上昇。航空機のボーイング(@BA/U)が5.58％高、スポーツ用品のナイキ(@NKE/U)が3.61％高、工業用素材・事務用品のスリーエム(@MMM/U)が2.74％高、建機のキャタピラー(@CAT/U)が2.62％高と値を上げた。
　セクター別では、S&P500指数を構成する全11業種のうち8業種が上昇。なかでも資本財の上げが目立つ。航空・防衛のレイセオン・テクノロジーズ(@RTX/U)が4.38％高、統合テクノロジーのハネウェル・インターナショナル(@HON/U)が2.37％高、鉄道のユニオン・パシフィック(@UNP/U)が2.18％高、軍用機のロッキード・マーチン(@LMT/U)が1.46％高と買われた。
　他の個別動向では、ウォルト・ディズニー(@DIS/U)が8.80％高と急伸。有料動画配信サービスの会員数が世界全体で1億人を突破したことなどが好感されている。


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