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2021/05/11 08:23

米国株大引け概況(詳報): 反落、ハイテク株・成長株が安い 無料記事

 週明け10日のNY株式市場は、大型IT銘柄などを中心に売られる展開。主要指標のダウ平均が前営業日比34.94ドル(0.10%)安の3万4742.82ドルと小幅ながら6営業日ぶりに反落した(ダウ平均は一時0.90%高まで上昇する場面もあった)。ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数は急反落し、350.38ポイント(2.55%)安の1万3401.86ポイントで終了している。小型株を代表するラッセル2000も2.59%安の2212.70ポイントと急落した。
 重要マクロ統計などで新たな悪材料が出たわけではないものの、ハイテク株・成長株への売りが目立った。決算発表シーズンが後半に入るなか、やや低調な決算内容でバイサイド特化型アドテク企業のトレードデスク(@TTD/U)が25.98%安と急落したほか、アルファベット(@GOOGL/U)やフェイスブック(@FB/U)といったIT大手をシティグループが格下げしたことがハイテク株・成長株に対する投資マインドの悪化につながったようだ。長期金利の動向は底堅い。10年債利回りは1.60%(↑0.02ポイント)に上昇している。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち6業種が下落した。なかでも大型IT銘柄が含まれるセクターの売りが目立つ(情報技術が2.53%安、一般消費財が1.95%安、コミュニケーションが1.91%安)。前述したアルファベットとフェイスブックがそれぞれ2.56%、4.11%ずつ下落したほか、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が6.44%安、Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が3.07%安と値を下げた。半導体銘柄も売られ、主要半導体銘柄で構成されるSOX指数が4.66%下落している。                                                                                                                                                                                                                                                     
 一方、公益や生活必需品、REIT、ヘルスケアなど相対的にディフェンシブなセクターは底堅い。電力大手のデュークエナジー(@DUK/U)が2.85%高、日用品大手のプロクター&ギャンブル(@PG/U)が1.86%高で引けた。


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