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2021/05/26 08:22

米国株大引け概況(詳報): 小反落、景気敏感株が軟調 無料記事

 25日のNY株式市場は、朝高後に値を消す展開。主要指標のダウ平均が前日比81.52ドル(0.24%)安の3万4312.46ドル、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が4.00ポイント(0.03%)安の1万3657.17ポイントとそろって小反落で取引を終えた。
 寄り付きは高かったものの、主要統計指標の下振れで投資マインドがやや後退。4月の新築住宅販売件数(年率換算)が前月比5.9%減の86万3000件と市場予想(約95万件)より悪化したほか、5月の消費者信頼感指数(CCI)も117.2と市場予想(約118.8)を下回った。景気回復ペースの頭打ちが改めて意識され、長期金利を代表する10年債利回りが1.56%(↓0.04ポイント)と低下している。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち6業種が下落(5業種が上昇)。なかでもエネルギーや金融、素材、資本財など景気敏感株・バリュー株の値下がりが目立った。石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)とシェブロン(@CVX/U)がそれぞれ2.27%、1.64%ずつ下落したほか、金融大手のジェイピー・モルガン・チェース(@JPM/U)とバンク・オブ・アメリカ(@BAC/U)がそれぞれ1.03%、1.45%ずつ売られている。ヘルスケアも軟調。ファイザー(@PFE/U)やメルク(@MRK/U)がそれぞれ1.21%、1.94%ずつ値を下げた。
 一方、長期金利の低下を支援材料にハイテク株・成長株の一角はやや強含み。Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が0.43%高、SNS大手のフェイスブック(@FB/U)が0.97%高、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が0.38%高と堅調だった。半導体関連も底堅く(SOX指数は0.37%上昇)、半導体設備大手のアプライド マテリアルズ(@AMAT/U)が2.17%高、ラムリサーチ(@LRCX/U)が0.90%高で引けている。



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