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2021/06/16 08:16

米国株大引け概況(詳報): 下落、FOMCの結果待ちで 無料記事

 15日のNY株式市場は、買い意欲に欠けるなかで総じて弱含む展開。主要指標のダウ平均が前日比94.42ドル(0.27%)安の3万4299.33ドルと続落したほか、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が101.28%(0.71%)安の1万4072.86ポイントと反落して取引を終えた。
 米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を翌16日に控えるなか、様子見ムードが漂う状態。この日発表された5月の主要統計では、小売売上高が前月比1.3%減(市場予想:約0.8%減)と下振れする一方、生産者物価指数(PPI)が前月比0.8%上昇(市場予想:約0.5%上昇)している。PPIが上振れるなどインフレ圧力は強まっているものの、市場関係者の間で驚きは特になく、長期金利を代表する10年債利回りは1.49%と横ばいだった。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち7業種が下落(4業種は上昇)。前日堅調だった大型IT銘柄が弱含み、情報技術、コミュニケーション、一般消費財などの業種が軟調だった。電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が2.97%安、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が0.64%安、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が0.59%安、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が0.84%安、ネット動画配信大手のネットフリックス(@NFLX/U)が1.60%安と値を下げている。
 一方、原油高でエネルギー株は高い。原油先物が2018年10月以来の高値を切り上げるなか、石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)とシェブロン(@CVX/U)がそれぞれ3.64%、2.16%ずつ値を上げた。


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