週明け7日のNY株式市場は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて再び「バリュー株」から「グロース株」に資金が移動する展開。主要指標のダウ平均が前営業日比148.47ドル（0.49％）安の30069.79ドルと反落する一方、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が55.72ポイント（0.45％）高の12519.95ポイントと3日続伸で取引を終えた。ナスダックは連日で過去最高値を切り上げている。
　米国で新型コロナ感染者数・入院者数の増加が続くなか、カリフォルニア州の一部エリアで外出制限が再発動されたことを受け、市場では「経済活動が予想以上に抑制される」との懸念が強まった。景気対策法案を巡る交渉についても、特に目新しい動きが報じられていない。
　セクター別では、S&P500全11業種のうち8業種が下落。なかでもエネルギーや素材、資本財など景気敏感セクターの下げが目立った。石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)が1.87％安、シェブロン(@CVX/U)が2.70％安、コノコフィリップス(@COP/U)が3.27％安、肥料大手のモザイク(@MOS/U)が3.20％安、航空・防衛大手のレイセオン・テクノロジーズ(@RTX/U)が1.18％安と値下がりしている。
　一方、大型IT銘柄・グロース株の一角は上昇。SNS大手のフェイスブック(@FB/U)が2.10％高、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が1.23％高、ネット動画配信大手のネットフリックス(@NFLX/U)が3.51％高、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が7.13％高と値を上げた。「巣ごもり消費」銘柄も買われ、音楽ストリーミング大手のスポティファイ(@SPOT/U)が6.95％高、中古車オンライン販売のカーバナ(@CVNA/U)が6.50％高、画像検索・共有アプリのピンタレスト(@PINS/U)が4.46％高、ECサイト構築支援サービスのショッピファイ(@SHOP/U)が2.89％高と上昇している。



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