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2020/03/06 08:33

大引け概況(詳報):急反落、ダウは969ドル安 無料記事

 5日のNY株式市場は、米国の新型ウイルス感染者が増加する中で売られる展開。主要指標のダウ平均が前日比969.58ドル(3.58%)安の2万26121.28ドル、ナスダック総合指数が279.49ポイント(3.10%)安の8738.60ポイントとそろって急反落して取引を終えた。
 カリフォルニア州知事が前日、州全域を対象に非常事態宣言を出したほか、ニューヨーク州で5日に州内感染者が計22人に倍増するなど、収束の兆しが見られないことが嫌気された。
 ダウ平均構成銘柄では、ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(@WBA/U)を除く29銘柄が軒並み下落したほか、S&P500指数を構成する11業種がすべて売られている。
 セクター別では、航空関連を中心に資本財の下げが目立つ。ボーイング(@BA/U)が8.04%下落したほか、アメリカン・エアラインズ・グループ(@AAL/U)が13.44%安、エア・リース・コーポ(@AL/U)が8.26%安、デルタ・エア・ラインズ(@DAL/U)が7.22%安に沈んだ。
 米長期金利の低下(一時0.89%)を受け、利ざや縮小の懸念で金融も安い。ウェルズ・ファーゴ(@WFC/U)が6.04%下落したのをはじめ、シティグループ(@C/U)が5.79%安、バンク・オブ・アメリカ(@BAC/U)が5.67%安、ジェイピー・モルガン・チェース(@JPM/U)が4.91%安と売られている。
 他の個別動向では、Webデータ分析ソフト大手のスプランク(@SPLK/U)が9.11%安と急落。前日引け後に発表された2019年11月〜20年1月期の純損益が赤字に転落したことや、20年2〜4月期のガイダンスが市場予想を下回ったことなどが逆風だ。


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