先週末13日のNY株式市場は、景気回復への楽観論が強まるなかで、幅広く買い戻される展開。主要指標のダウ平均が前日比399.64ドル（1.37％）高の29479.81ドル、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が119.70ポイント（1.02％）高の11829.29ポイントと反発して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとしているS&P500、小型株を代表するラッセル2000も買われ（それぞれ1.36％高の3585.15ポイント、2.08％高の1744.04ポイント）、ともに終値ベースで過去最高値を更新している。
　米国では新型コロナウイルスの新規感染者数・入院数が依然として増加傾向にあるものの、先行きに楽観的な見方が優勢。新型コロナワクチンの早期普及や（最終的な）追加景気対策法案の成立への期待で、「経済と企業業績が来年にかけて改善する」との見通しが強まりつつある。
　S&P500全11業種がすべて上昇。なかでもエネルギー、資本財、素材など景気循環セクターの上げが目立った。石油大手のシェブロン(@CVX/U)とコノコフィリップス(@COP/U)がそれぞれ2.92％、3.97％ずつ上昇したほか、EOGリソーシズ(@EOG/U)が5.38％高、重電大手のゼネラル・エレクトリック(@GE/U)が5.59％高、航空機大手のボーイング(@BA/U)が5.88％高、鉄鋼大手のUSスチール(@X/U)が6.12％高、アルミ大手のアルコア(@AA/U)が6.08％高と買われている。
　コロナ禍で打撃を受けた銘柄群も軒並み上昇。旅行口コミサイト大手のトリップアドバイザー(@TRIP/U)が8.33％高、クルーズ大手のカーニバル・コーポレーション(@CCL/U)が7.23％高、カジノ大手のウィンリゾーツ(@WYNN/U)が6.37％高、ライブ・エンターテイメント大手のライブ・ネーション・エンターテインメント(@LYV/U)が6.17％高、百貨店大手のメイシーズ(@M/U)が5.29％高と値を上げた。
　業績の上振れや強気のガイダンスが示された銘柄も高い。コンピューター・ネットワーク機器大手のシスコシステムズ(@CSCO/U)が7.06％高、エンターテインメント大手のウォルト・ディズニー(@DIS/U)が2.10％高、半導体設備大手のアプライド マテリアルズ(@AMAT/U)が4.31％高、スポーツ賭博オペレーターのドラフト・キングス(@DKNG/U)が3.85％高と買われた。


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