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2021/01/06 08:28

大引け概況(詳報):景気回復期待で反発、エネルギー株などが上昇 無料記事

 5日のNY株式市場は、景気回復期待で押し目買いが入る展開。主要指標のダウ平均が前日比167.71ドル(0.55%)高の30391.60ドル、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が120.51ポイント(0.95%)高の12818.96ポイントとそろって反発して取引を終えた。小型株も買い戻され、ラッセル2000が1.71%高の1979.11ポイントと上げが大きい。
 コロナ禍後の経済正常化が見込まれていることが追い風。この日発表された12月のISM製造業景況感指数が60.7(前月比↑3.2ポイント)と予想外に改善したことを受け(市場予想:約56.8)、景気動向に敏感な銘柄や米国中心の小型株などに買いが広がった。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち10業種が上昇。なかでもエネルギーや素材、資本財など景気敏感セクターの上げが大きい。WTI原油先物が約5%上昇したことを受け、石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)が4.82%高、コノコフィリップス(@COP/U)が5.74%高、油田サービス大手のハリバートン(@HAL/U)が8.39%高、シュルンベルジェ(@SLB/U)が5.38%高と買われた。このほか、航空機大手のボーイング(@BA/U)が4.39%高、鉱山開発大手のフリーポートマクモラン(@FCX/U)が4.53%高、鉄鋼大手のUSスチール(@X/U)が6.18%高と急伸している。
 半導体関連銘柄も高い。GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が2.22%高、モバイル向け通信半導体大手のクアルコム(@QCOM/U)が2.65%高、メモリー大手のマイクロン・テクノロジー(@MU/U)が4.33%高、半導体設備大手のアプライド マテリアルズ(@AMAT/U)が3.14%高と値を上げた。マイクロンに関しては、シティグループが投資判断を「セル」から「バイ」に引き上げたことが刺激材料となっている。主要半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は、1.94%高の2837.17ポイントに上昇した。


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