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2020/11/06 08:39

大引け概況(詳報): 4日続伸、米政治の不透明感が薄らぐ 無料記事

 5日のNY株式市場は、米政治の不透明感が後退するなか、幅広く買いが継続する展開。主要指標のダウ平均が前日比542.52ドル(1.95%)高の28390.18ドル、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が300.15ポイント(2.59%)高の11890.93ポイントとそろって4日続伸して取引を終えた。
 前週の下落基調から一転、(勝者は確定していないものの)大統領選をひとまず終えたことで今週は反発ラリーが続いている。「ねじれ議会」の継続見通しで、経営環境を損ねるような極端な政策転換がないとの見方が広がっていることが株式市場にとってプラス材料だ。市場の安堵感が増すなか、不安心理を表すVIX(恐怖指数)の下落が続いている。
 低金利の長期化も追い風。米連邦準備理事会(FRB)は4〜5日の連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利の誘導目標を事前予想通り0.00〜0.25%に据え置いた。パウエルFRB議長は現行の資産購入ペースを適切とする一方、景気回復支援に向けてあらゆる手段を尽くすと改めて表明している。
 セクター別では、S&P500全11業種のうちエネルギーを除く10業種が軒並み高。前日に続き、大型IT銘柄を中心に幅広く買われた。Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が2.49%高、SNS大手のフェイスブック(@FB/U)が2.54%高、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が3.19%高、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が3.55%高と値を上げている。
 また、主要半導体銘柄で構成されるSOX指数は4.40%高の2489.16ポイントと急伸し、過去最高値を更新。モバイル半導体大手のクアルコム(@QCOM/U)が12.75%上昇したほか、半導体設備大手のアプライド マテリアルズ(@AMAT/U)が7.85%高、通信半導体大手のスカイワークス・ソリューションズ(@SWKS/U)が6.87%高と買われた。クアルコムに関しては、足元業績の上振れや楽観的な10〜12月期ガイダンスが好感されている。


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