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2020/06/09 08:39

大引け概況(詳報): 続伸、ナスダックは史上最高値 無料記事

 8日のNY株式市場は、景気回復への楽観スタンスが続くなかで買われる展開。主要指標のダウ平均が前日比461.46ドル(1.70%)高の27572.44ドルと6日続伸したほか、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が110.66ポイント(1.13%)高の9924.75ポイントと続伸して取引を終えた。ナスダックは終値ベースで史上最高値を更新している。機関投資家の多くがベンチマークとしているS&P500指数も38.46ポイント(1.20%)高の3232.39ポイントと買われ、年初来でプラスに転じた(昨年末終値:3230.78ポイント)。
 特段の新規材料に欠けるなか、投資家の楽観姿勢が継続。先週末5日に発表された5月の雇用統計が予想外に増加したことで、V字回復への期待が一段と膨らみつつある。米連邦準備制度理事会(FRB)の緩和的な金融政策も追い風。この日は中小企業向け「メーンストリート融資プログラム」の条件を緩和し、対象の拡大を図った。
 セクター別では、S&P500全11業種がすべて上昇。航空会社やクルーズ会社、エネルギー、小売など、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)で打撃を受けた銘柄群への資金シフトが目立った。石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)が3.13%高、航空機大手のボーイング(@BA/U)が12.20%高、航空大手のアメリカン・エアラインズ・グループ(@AAL/U)が9.25%高、クルーズ大手のカーニバル・コーポレーション(@CCL/U)が15.81%高、アパレル大手のギャップ(@GPS/U)が10.89%高、百貨店大手のメイシーズ(@M/U)が8.89%高と急伸している。
 ハイテク・ネット関連も底堅い。Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が1.65%高の2524.06ドルと過去最高値を切り上げたほか、モバイル向け半導体大手のクアルコム(@QCOM/U)が3.19%高、PC・プリンター大手のHPインク(@HPQ/U)が4.37%高と買われた。アマゾンについては、ブローカーが目標株価を2700→3300ドル(↑22%)に引き上げたことがプラス材料だ。


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