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2021/08/30 08:26

米国株大引け概況(詳報): 反発、S&P500とナスダックが最高値 無料記事

 先週末27日のNY株式市場は、ややハト派的なFRB議長の講演内容で幅広く買い戻される展開。主要指標のダウ平均が前日比242.68ドル(0.69%)高の3万5455.80ドル、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が183.69ポイント(1.23%)高の1万5129.50ポイントとそろって反発して取引を終えた。多くの機関投資家が重視するS&P500も0.88%高の4509.37ポイントと反発し、ナスダックとともに過去最高値を更新している。小型株を代表するラッセル2000は、2.85%高の2277.15ポイントと急伸して引けた。
 金融緩和の早期引き締め観測が後退したことが追い風。ジャクソンホール会議で行われたパウエルFRB議長の講演では、「年内のテーパリング(量的緩和の縮小)開始が適切」との見解が示されたが、具体的な時期が明らかにされなかった。会議前には当局者のタカ派的な発言が相次いでいたこともあり、改めて買い安心感が広がっている。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち9業種が上昇。コミュニケーションや情報技術などのITセクター、エネルギーや素材、金融などのバリュー株・景気敏感株がそろって買われている。
 大型ハイテク株が堅調。ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が1.81%高、SNS大手のフェイスブック(@FB/U)が2.26%高、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が2.57%高、半導体設備大手のアプライド マテリアルズ(@AMAT/U)が3.06%高と値を上げた(主要半導体銘柄で構成されるSOX指数は1.96%高)。
 原油先物が反発するなか、バリュー株・景気敏感株も上昇。石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)が1.94%高、航空機大手のボーイング(@BA/U)が2.42%高、金融大手のバンク・オブ・アメリカ(@BAC/U)が1.07%高、鉱山開発大手のフリーポートマクモラン(@FCX/U)が5.88%高と買われた。


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