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2020/06/12 08:54

大引け概況(詳報):ダウ1861ドル安、ナスダックも急落 無料記事

 11日のNY株式市場は、新型コロナウイルス感染拡大の「第2波」が懸念されるなかで大きく売られる展開。主要指標のダウ平均は前日比1861.82ドル(6.90%)安の2万5128.17ドルと3日続落、ハイテク銘柄の比率が高いナスダック総合指数も527.62ポイント(5.27%)安の9492.73ポイントと急反落して引けた。
 経済活動を早期に再開していたテキサス、フロリダなど複数の州でウイルス感染の再拡大が見られるなか、米国内の累計感染者数が11日時点で200万人を突破した。経済活動の早期正常化に対する期待が後退したことで、主要3指数がそろって売り込まれた。
 ダウ平均を構成する30銘柄はすべて下落。航空機のボーイング(@BA/U)が12.42%安、素材化学のダウ(@DOW/U)が9.91%安、ITグループのアイビーエム(@IBM/U)が9.13%安、建機のキャタピラー(@CAT/U)が8.22%安に沈んだ。
 セクター別でも、S&P500指数を構成する11業種がすべて下落。なかでも、エネルギーの下げがきつい。石油大手のエクソン・モービル(@XOM/U)とシェブロン(@CVX/U)が8.82%、8.41%ずつ売られたのをはじめ、石油メジャーのコノコフィリップス(@COP/U)が8.26%安、石油・天然ガス開発のEOGリソーシズ(@EOG/U)が8.05%安と値を下げた。
 利ざや縮小の懸念で金融も安い。米長期金利が低下するなか(一時約0.65%を記録)、シティグループ(@C/U)が13.37%安、バンク・オブ・アメリカ(@BAC/U)が10.04%安、ウェルズ・ファーゴ(@WFC/U)が9.83%安、ジェイピー・モルガン・チェース(@JPM/U)が8.34%安と売り込まれている。
 一方、出前注文サイトのグラブハブ(@GRUB/U)は4.64%高と急伸。「オランダの同業他社と経営統合する」と前日発表したことを受け、業績拡大などへの期待が膨らんだ格好だ。


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