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2020/01/17 08:50

大引け概況(詳報):主要3指数がそろって最高値 無料記事

 16日のNY株式市場は、好調な地合いを引き継いで買われる展開。主要指標のダウ平均は4日続伸し、前日比267.42ドル(0.92%)高の2万9297.64ドルと過去最高値を更新して引けた。ハイテク銘柄の比率が高いナスダック総合指数も上昇し、98.44ポイント(1.06%)高の9357.13ポイントと過去最高値を塗り替えている(S&P500指数も0.84%高の3316.81ポイントで過去最高値)。
 米景気の底堅さが確認されたことが追い風。全米小売業協会が発表した昨年末(11〜12月)の小売売上高は、2ケタの伸びを記録したネット通販の好調により、前年同期比で4.1%増加した(18年の2.1%増を上回る)。週間の新規失業保険申請件数も良好で、前週比1万件減の20万4000件と市場予想(約21万6000件)よりも少なかった。
 セクター別では、S&P500指数を構成する11業種がすべて上昇。なかでも情報技術の上げが目立つ。ネットワーク機器大手のシスコシステムズ(@CSCO/U)が2.17%上昇したのをはじめ、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が1.83%高、IT機器大手のアップル(@APPL/U)が1.25%高、半導体最大手のインテル(@INTC/U)が1.22%高と買われた。
 資本財も高い。建機大手のキャタピラー(@CAT/U)が1.58%上昇したほか、ミサイル・防衛システム大手のレイセオン(@RTN/U)が1.29%高、軍用機大手のロッキード・マーチン(@LMT/U)が1.12%高、多国籍企業のユナイテッド・テクノロジーズ(@UTX/U)が1.05%高と値を上げている。
 他の個別動向では、金融大手のモルガン・スタンレー(@MS/U)が6.61%高と急伸。この日発表された昨年10〜12月期決算で、売上高と調整後の希薄化後EPSが上振れたことに加え、債券トレーディングを中心に幅広い事業が好調だったことなどが刺激材料だ。


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