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2022/09/08 08:50

米国株大引け概況(詳報):反発、米長期金利の低下が追い風 無料記事

 7日のNY株式市場は、米長期金利の低下で買われる展開。主要指標のダウ平均とナスダック総合指数はそろって反発(ダウは3営業日ぶり、ナスダックは8営業日ぶり)し、それぞれ前日比435.98ドル(1.40%)高の3万1581.28ドル、246.99ポイント(2.14%)高の1万1791.90ポイントで取引を終えた。
 米10年債の利回りが一時、3.25%台まで低下したことが追い風だ(前日は3カ月ぶりの高水準となる3.35%台まで上昇)。各国主要中銀による利上げペースの加速で景気後退が意識されている。原油先物価格の下落も支援材料。WTI先物10月限の清算値は、前日比5.7%安の1バレル81.94ドルと今年1月以来の安値に沈んだ。中国の8月貿易統計でドル建て輸出額の伸びが一ケタ台にとどまったことを受け、需要が低下するとの懸念が広がっている。
 セクター別では、S&P500指数を構成する全11業種のうちエネルギーを除く10業種が上昇。なかでも、一般消費財セクターの上げが目立つ。電気自動車メーカーのテスラ(@TSLA/U)が3.38%高、スポーツ用品のナイキ(@NKE/U)が3.17%高、ホームセンター大手のホーム・デポ(@HD/U)が2.74%高、Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が2.67%高と買われた。
 公益事業セクターも高い。電力大手のコンソリデーテッド・エジソン(@ED/U)が3.56%高、再生可能エネルギー発電のネクステラ・エナジー(@NEE/U)が3.29%高、電力大手のデューク・エナジー(@DUK/U)が3.27%高、電力・ガス供給大手のサザン カンパニー(@SO/U)が2.53%高と値を上げている。
 他の個別動向では、画像収集アプリのピンタレスト(@PINS/U)が6.20%高と急伸。有力調査会社が投資判断を「アウトパフォーム」に引き上げたことが追い風。将来的なユーザーの増加と収益化に対する期待感に基づく判断だ。


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