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2020/09/16 08:49

大引け概況(詳報): 続伸、ハイテク銘柄が高い 無料記事

 15日のNY株式市場は、ハイテク株を中心に買いが継続する展開。主要指標のダウ平均が前日比2.27ドル(0.01%)高の27995.60ドルと小幅ながら続伸し、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数は133.67ポイント(1.21%)高の11190.32ポイントと3日続伸して取引を終えた。
 金融緩和期待の継続、景気の回復基調が追い風。15〜16日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、ハト派的な政策スタンスの維持が見込まれている。主要経済指標も悪くない。9月のNY連銀製造業景気指数が前月の3.7から17.0(市場予想:約6.9)に改善し、8月の鉱工業生産指数が前月比0.4%上昇した(市場予想の約1.0%上昇には届かず)。
 ただ、中盤からは利益確定売りが優勢となり、上げ幅が縮小。金融セクターの下げが目立ち、ジェイピー・モルガン・チェース(@JPM/U)とシティグループ(@C/U)がそれぞれ3.11%、6.94%ずつ下落した。ジェイピー・モルガンに関しては、通年の業績見通しを引き下げたことが嫌気されている。またシティグループは、リスク管理体制の不備で米当局がペナルティを課す可能性が報じられたことが逆風だ。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち、コミュニケーションや情報技術など8業種が上昇。大型ハイテク株の上げが目立ち、Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が1.71%高、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が1.64%高、SNS大手のフェイスブック(@FB/U)が2.36%高、検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が1.74%高と総じて買われた。IT機器大手のアップル(@AAPL/U)は0.16%高。この日の新製品発表会で新しい「Apple Watch」、新しい「iPad」、新しいサブスクリプションプラン「Apple One」を明らかにし、一時3.00%高まで買われたが、その後に利食い売りに押されている。


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