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2020/12/09 08:39

大引け概況(詳報):上昇、S&P500とナスダックは最高値 無料記事

 8日のNY株式市場は、新型コロナワクチンを巡る好材料で買われる展開。主要指標のダウ平均が前日比104.09ドル(0.35%)高の30173.88ドルと反発し、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数は62.82ポイント(0.50%)高の12582.77ポイントと4日続伸で取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500、小型株を代表するラッセル2000も買われ(それぞれ0.28%高の3702.25ポイント、1.40%高の1917.78ポイント)、ナスダックとともに最高値を切り上げている。
 新型コロナワクチンを巡る複数のポジティブニュースが相次ぐなか、ワクチンの普及で「経済と企業業績が来年にかけて改善する」との期待が強まった。製薬大手のファイザー(@PFE/U)と独ビオンテック(@BNTX/U)が共同開発したワクチンについて、英国が市民への接種を開始。他の欧米諸国にも近く普及が拡大するとの期待につながった。同ワクチンに関してはまた、米食品医薬品局(FDA)のスタッフが「緊急使用許可(EUA)の認可を妨げるような安全性の懸念はない」とコメントしている。英アストラゼネカが開発したワクチンについても、コロナ感染の予防に安全・効果的であり、重症化を防ぐことが示された。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち6業種が上昇(5業種が下落)。なかでもエネルギーや素材、資本財など景気敏感セクターの上げが目立った。石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)が3.28%高、油田サービス大手のハリバートン(@HAL/U)が4.16%高、鉄鋼大手のUSスチール(@X/U)が13.26%高、化学大手のダウ(@DOW/U)が2.52%高と値を上げている。
 他の個別銘柄では、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が1.27%上昇。50億ドルの増資計画を発表したことで3.62%安まで下落する場面もあったが、その後プラス圏まで買い戻された。


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