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2020/09/30 08:41

大引け概況(詳報): 反落、大統領候補討論会を控え様子見 無料記事

 29日のNY株式市場は、様子見気分が広がるなかで弱含む展開。主要指標のダウ平均は前日比131.40ドル(0.48%)安の27452.66ドル、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が32.28ポイント(0.29%)安の11085.25ポイントとそろって反落して取引を終えた。
 前日まで3日続伸していたことや今晩に大統領候補討論会を控えていることもあり、この日はやや軟調。出来高が通常より少ない水準にとどまるなど、マーケット全体に活気がなかった。一方で、経済指標は堅調。コンファレンス・ボード発表の9月・消費者信頼感指数が101.8と市場予想(約90)を上回った。景気対策法案の成立が依然として不透明な状況だが、経済活動の再開で信頼感に悪影響がなかった格好だ。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち、コミュニケーションを除く10業種が軒並み下落。原油が急反落(WTIは3.2%安)したこともあり、エネルギーセクターを中心に金融、資本財など景気敏感・バリュー株が値を下げた。石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)とシェブロン(@CVX/U)がそれぞれ2.92%、2.75%ずつ下落したほか、油田サービス大手のハリバートン(@HAL/U)が5.41%安、銀行大手のウェルズ・ファーゴ(@WFC/U)が2.35%安、航空・防衛大手のレイセオン・テクノロジーズ(@RTX/U)が2.19%安と値を下げている。
 コロナ禍が逆風になる銘柄の下げも目立つ。欧米で新規感染者数が改めて増えつつあるなか、アパレル小売、飲食、航空・観光などのセクターが売られた。「コーチ」を手がけるタペストリー(@TPR/U)が6.51%安、「マイケル・コース」を手がけるカプリ・ホールディングス(@CPRI/U)が6.50%安、百貨店大手のメイシーズ(@M/U)が4.87%安、ハンバーガーチェーンのシェイク・シャック(@SHAK/U)が5.26%安、航空大手のアメリカン・エアラインズ・グループ(@AAL/U)が4.00%安、カジノ大手のウィンリゾーツ(@WYNN/U)が3.59%安と値を下げた。




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