詳細
検索 (期間指定)
期間

2022/12/26 08:48

米国株大引け概況(詳報): 反発、原油上昇でエネルギー株が高い 無料記事

 先週末23日のNY株式市場は、薄商いのなかでやや強含む展開。主要指標のダウ平均が前日比176.44ドル(0.53%)高の3万3203.93ドル、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が21.74ポイント(0.21%)高の1万497.86ポイントとそろって反発して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も反発し、22.43ポイント(0.59%)高の3844.82ポイントで引けている。
 引き続き、景気減速で金融引き締めが終わりに近づいているという楽観的な見方と金融当局の利上げ長期化や景気後退を懸念する悲観的な見方の間で揺れ動く状態。この日発表された11月・米個人消費支出(PCE)価格指数は前年比で↑5.5%(市場予想:↑約5.5%)と10月の↑6.1%から鈍化した。同コア価格指数も前年比↑4.7%(市場予想:↑約4.6%)とやや上振れたとはいえ、10月の↑5.0%からは減速しつつある。インフレ減速で消費マインドはやや回復基調。12月ミシガン大学消費者マインド指数の確定値が59.7(速報値比↑0.6)に上方修正されたほか、11月の新築住宅販売件数は前月比5.8%増の60万件(年率換算)に増えている。
 セクター別では、S&P500全11業種がすべて上昇。なかでもロシアの減産示唆に伴う原油反発を受けて、エネルギー株が高い(↑3%超)。石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)とシェブロン(@CVX/U)がそれぞれ2.65%、3.09%ずつ上昇した。
 このほか、コミュニケーションや公益などのセクターも1%超の上昇。ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が1.68%高、エンターテインメント大手のウォルト・ディズニー(@DIS/U)が1.55%高、再生エネルギー大手のネクステラ・エナジー(@NEE/U)が1.00%高で引けている。
 なお、週明け26日のNY株式市場は、クリスマスの祝日(振替)で休場となる。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース