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2022/11/16 08:31

米国株大引け概況(詳報):反発、インフレ指標の下振れを好感 無料記事

 15日のNY株式市場は、インフレ指標の下振れを追い風に買われる展開。主要指標のダウ平均とナスダック総合指数は反発し、それぞれ前日比56.22ドル(0.17%)高の3万3592.92ドル、162.19ポイント(1.45%)高の1万1358.41ポイントで取引を終えた。
 10月の米卸売物価指数(PPI)は、前月比0.2%上昇したが、伸び率は市場予想(約0.4%上昇)を下回った。また、前年同月比では8.0%上昇と2021年7月以来の低水準となっている。この結果を受け、米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げのペースが減速するとの期待が改めて強まった。
 ただ、「ロシア軍のミサイルがポーランド国内に着弾し、2人が死亡した」と報じられたため、地政学リスクが高まるなかでダウ平均は一時、マイナス圏に沈む場面もあった。
 セクター別では、S&P500指数を構成する全11業種のうち9業種が上昇。なかでも、コミュニケーションセクターの上げが目立つ。ネット動画配信のネットフリックス(@NFLX/U)が3.65%高と急伸したのをはじめ、グーグルを傘下に置くアルファベット(@GOOG/U)が2.86%高、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が2.50%高、エンターテインメント大手のウォルト・ディズニー(@DIS/U)が1.30%高と買われた。
 情報技術セクターも高い。GPUのエヌビディア(@NVDA/U)が2.28%高、クラウド顧客管理のセールスフォース(@CRM/U)が2.15%高、クレジットカードのビザ(@V/U)が1.51%高、IT機器大手のアップル(@APPL/U)が1.19%高と値を上げている。
 他の個別動向では、小売り大手ウォルマート(@WMT/U)が6.54%高と急伸。2022年8〜10月期決算が上振れたことや、23年1月期通期の予想増収率を上方修正したことなどが追い風だ。


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