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2023/01/10 08:49

米国株大引け概況(詳報): ダウ反落、ナスダックは続伸 無料記事

 週明け9日のNY株式市場は、金融政策の動向をにらみながら売り買いが交錯する展開。主要指標のダウ平均が前営業日比112.96ドル(0.34%)安の3万3517.65ドルと反落する一方、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が66.36ポイント(0.63%)高の1万635.65ポイントと続伸して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数は、2.99ポイント(0.08%)安の3892.09ポイントと弱含んで引けている。
 先週末に主要経済指標(昨年12月の平均時給や非製造業景況感指数)の減速を受けて金融引き締めの長期化懸念が和らぐ中で急伸したことに続き、この日も朝高で始まったが、中盤から値を消していく展開となった。金融当局者の発言が逆風。アトランタ連銀のボスティック総裁やサンフランシスコ連銀のデーリー総裁はこの日、政策金利のピーク水準について「5%超」との見方を改めて主張している。金利は先週末に続いて低下し、2年債利回りが4.21%(↓0.04ポイント)、10年債利回りが3.53%(↓0.03ポイント)に下げた。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち6業種が下落。ヘルスケアや生活必需品などディフェンシブセクターが売られたほか、エネルギーや金融、資本財など景気敏感セクターも弱含んだ。製薬大手のファイザー(@PFE/U)が4.97%安、イーライ・リリー(@LLY/U)が3.61%安、リジェネロン・ファーマシューティカルズ(@REGN/U)が7.69%安、石油大手のエクソン・モービル(@XOM/U)が1.86%安と値を下げている。
 一方、大型ハイテク株が含まれる情報技術や一般消費財など5業種は上昇。電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が5.93%高、EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が1.49%高、顧客管理ソフト大手のセールスフォース(@CRM/U)が4.69%高と値を上げた。半導体関連も買われ、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が5.18%高、アドバンスト・マイクロ・デバイス(@AMD/U)が5.13%高と上昇している(SOX指数は1.92%高)。


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