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2022/12/02 08:42

米国株大引け概況(詳報):まちまち、利益確定の売りに押される 無料記事

 1日のNY株式市場は、小幅に売り買いが交錯する展開。主要指標のダウ平均は前日比194.76ドル(0.56%)安の3万4395.01ドルと反落して引けたが、ナスダック総合指数は14.45ポイント(0.13%)高の1万1482.45ポイントと小幅に続伸して取引を終えている。
 前日の急騰を受け、この日は利益確定の売りが出やすい状況だった。加えて、経済指標の悪化が重荷。サプライマネジメント協会(ISM)が発表した11月の米製造業景況感指数は49.0と、2020年5月以来初めて節目の50を下回っている。
 ダウ平均に関しては、クラウド顧客管理大手セールスフォース(@CRM/U)が8.27%安に沈んだことも響いた。テイラー共同最高経営責任者(CEO)が来年1月末で退社すると発表されたことなどがマイナス材料視されている。
 セクター別では、S&P500指数を構成する全11業種のうち7業種が下落。なかでも、商業銀行を中心に金融セクターの下げが目立つ。バンク・オブ・アメリカ(@BAC/U)が3.44%安、ウェルズ・ファーゴ(@WFC/U)が2.25%安、ジェイピー・モルガン・チェース(@JPM/U)が1.40%安、シティグループ(@C/U)が1.30%安と売られた。
 一方、コミュニケーションサービス・セクターは堅調。ネット動画配信大手のネットフリックス(@NFLX/U)が3.74%高、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が1.98%高、ゲームソフト大手のアクティビジョン・ブリザード(@ATVI/U)が1.68%高、エンターテインメント大手のウォルト・ディズニー(@DIS/U)が0.74%高と買われている。
 他の個別動向では、会員制・倉庫型店舗販売大手のコストコ・ホールセール(@COST/U)が6.56%安と急落。11月の既存店増収率が市場予想を大きく下回ったことが嫌気された。


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