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2020/07/31 08:52

大引け概況(詳報): ダウ反落、ナスダックは続伸 無料記事

 30日のNY株式市場は、売り買いが交錯する展開。主要指標のダウ平均が前日比225.92ドル(0.85%)安の26313.65ドルと反落する一方、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数は44.87ポイント(0.43%)高の10587.81ポイントと続伸して取引を終えた。
 朝方は主要経済指標の悪化が嫌気される流れ(ダウとナスダックが一時それぞれ2.06%安、1.24%安まで下落)。第2四半期の実質GDPが前期比で32.9%減少し、週間の新規失業保険申請件数が増加するなど、景気の正常化に向けて長い道のりがあることが示唆された。また、新型コロナウイルスの経済対策法案を巡り、共和党と民主党が争っていることもマイナス材料だ。
 ただ、その後は引け後の決算発表を控えた大型IT銘柄を中心に買い戻しの動きが優勢。IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が1.21%高、Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が0.60%高、SNS大手のフェイスブック(@FB/U)が0.52%高と強含んだ(アフターマーケットでは、これら3銘柄が好決算で軒並み5%超の上昇)。前日に好決算を発表した半導体関連銘柄も買われ、モバイル半導体大手のクアルコム(@QCOM/U)が15.22%高、半導体設備大手のラムリサーチ(@LRCX/U)が4.91%高と値を上げた。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち、情報技術やコミュニケーションなど4業種が上昇する一方、エネルギーや素材など7業種が安い。原油先物が3%超下落するなか、石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)が4.91%安、コノコフィリップス(@COP/U)が5.76%安、重電大手のゼネラル・エレクトリック(@GE/U)が5.01%安、鉄鋼大手のUSスチール(@X/U)が4.91%安と売られた。銀行大手も売られ、ウェルズ・ファーゴ(@WFC/U)とシティグループ(@C/U)がそれぞれ4.38%、3.14%ずつ下落している。


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